STORIES-CABIN(1)について
自由に小屋を作ろう
建築家として、個人住宅やマンション、オフィスなどを設計監理していますが、自分の手で建築するという行為はしたことがありませんでした。
図面は描けるけど自分では建てられない。そこが長年の「もやもやポイント』でした。 2020年春、ご縁があり小さな畑のついた檜林を譲り受けました。
早速、小屋のデザイン検討を始め、5タイプほど作った案から最終的に採用されたのがSTORIES-CABIN(1)です。 家を自分で建てるのはなかなかにハードルが高いです。でも、小さな小屋なら意外といけます。
どんな仕上げにしようかな?どんな使い方しようかな?そんなことを考えながら、自由にカスタマイズできるベースとしての小屋を目指しました。
施工会社に依頼することなく、自分たちで建設可能な小屋キットです。
小屋キット自体は色々な会社から販売されています。 でも大抵は所謂山小屋風だったり、ログハウスだったり、海外から輸入されたアメリカンだったり。 シンプルモダンな小屋は全くありませんでした。
元来の日本の木造住宅は、柱と梁で構成されたとてもシンプルな空間です。 そのシンプルな構造を生かしたデザインとすることで自由度の高い小屋を目指しました。
流通されている木材には規格があります。 その規格寸法から外れると、どんどん(端材)ゴミが発生します。 STORIES-CABIN(1)ではできるだけ(端材)が発生しないよう、各寸法を決めています。
災害発生時に全国のプレカット工場で迅速に供給できる仮設の最小限避難小屋としても想定しています。常備ストックではなく、必要な時に必要な場所で必要なだけ提供できるというメリットがあります。
建物を作ったことのないボランティアでも作りやすいよう、柱と梁の接合にはBXカネシン株式会社のプレセッターSUという金物を使用しています。 近年人気が高まっているキャンプ場での簡易バンガローとしての利用も可能です。
「小屋を建てる」体験自体そのものをイベント化し、キャンプユーザーが一定期間優先的に利用できるクーポンを発行するなど、継続的にキャンプ場に来てもらうきっかけづくりとしても有用です。
基礎は基本的には既製品のコンクリート製基礎を想定していますが、ベタ基礎でも可能ですし、車台の上に建ててキャンピングトレーラーとすることも可能なサイズとしています。
自宅の離れとして コロナ・パンデミックをきっかけとして、リモートワークが一般的になり、自宅での仕事も普通になってきました。
非防火地域で土地に余裕があれば仕事や趣味に使える小屋を建てられます。
星空を眺められるルーフテラスを追加できます。
大きさは4.55m*2.0mで床面積9.1m2です。 3.64m2のロフトがあります。
STORIES-CABIN(1)は実際にご覧になれます。
千葉県の内房エリアです。見学ご希望の方はご連絡ください。